母が失踪してから、、「もう、実家では無理・・」と、、
母がいなくなった日、お義姉さんも三人の子供たちも、探そうとはしていませんでした。 その時は憤りと悔しさで腹が立ちましたが、冷静になると今までの母の行動にも責任があると感じています。
母が家に戻ってから落ち着いた頃、母の事を相談するために実家に向かいました。
そこでお義姉さんから「(私)はお義母さんに信用されてるからいいですよね」という言葉が、、
私はその言葉を聞き、心の中で「母は、私を信じているばかりじゃない・・」
朝の4時から、「あんたも私を騙したんだね! ひどい娘だよ! 私のお金を今すぐ返して! 」と、言われ続けているんです・・
でも、絶対に真に受けないと決めているから、
「分かった、私が管理してお母さんのお金を守っているんだけど、今すぐ持っていくから、全部お母さんが支払いや手続きをしてね、そうしてくれると私も助かる、楽になるわ」と返します。 そうすると「いや、私には出来ないから困る・・大丈夫だからお願い」と、こんなやりとりがしょっちゅうです。
この事をお義姉さんに言ったとしても、お義姉さんにはまったく意味がないし、返って来る言葉を想像するだけでも、めんどくさい。 とにかく余計な事を言うと感情的になるし、ここは飲み込むしかない! とりあえず、先に進まなくちゃ・・
そんな話を聞いていた兄が一言「この先の事は(私)に決めて欲しい」と・・
あたしが決めるんかい! まぁ、いいや、その方が早い、、
私:「それなら、施設に入った方がいい」と言いました。 この言葉を私が言う事になるとは・・定めだわ・・
ただ、ここで問題なのが、母が実家の家に対して、かなりの執着があるという事です。 常に「この家は私が建てた、私がいなかったら家など建てられなかった」とうわ言のように言っていましたから、、
私が高校生の時に家を購入し、方除けだといって、家を建てる前にその土地にプレハブを建て、家族がそれぞれの良い時期に、夜プレハブで一定期間寝泊まりするという、思い入れの入り過ぎた家です。 みんなが母の言う事に従わざるを得ないような、自分の思い通りに事が進まないと気が済まない母です。
そんな母と私はずっと暮らしていましたから、兄夫婦の気持ちもよくわかるんです、、
とにかく自分勝手な人なので、、
私も母に対して、いつか思いっきり言い返してやりたいと、、でも、もう今となっては恨み言を言った所で何一つ覚えていません、無意味なんです、諦めるしかないんです。
ーそんな母が認知症になってしまったと解った日、私が心に決めた事ー
それは「もう、恨み言を言っても通じない、もう終わりしよ、私もそんな気持ちを抱いているのが疲れた。 お母さんが昔の事は忘れてたなら、ここから始めればいいや。」 と、そう決めた瞬間から、私の気持ちがすぅーと変わっていくのを感じました。 それからなんです、紆余曲折あったとしても、少しづつ良い方向へと確実に向かい始めたのは・・
******** 次に続く ********
🍀認知症の母【その16】介護士の尊さと支援の必要性!
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