離婚劇【その12-1】 の続き・・
葬儀社の方が帰られてから・・
義両親と話し合った末、葬儀の事は私と子供で執り行う事となり、私は「ほんとよかった、私達で送り出すことが出来る」と心からほっとしていました。
夜も遅くなり、私と子供達は、リビングにいるお父さんの隣に布団を敷き、並んで眠る事にしました。
そこで、、子供とロウソクの灯りの寝ずの番の話になりました。
子供:「ロウソクの灯りって、絶やしちゃいけないんだよね、どうする?」
私:「そうなんだよねぇ、でも、もう夜中の二時だし、しっかり寝ないとこの先乗り切れないし、どうしよう・・」そう言った後、
私:「これじゃダメかなぁ??」と差し出しました。
それは、非常用の8時間は優に持つというのロウソクでした、、 しかも、赤!(汗)
すかさず、子供:「それでいい、それでいい!」と! これも私達の実態!
お父さんも草葉の陰から、「まぁ、そんなもんだよね、」と笑っていると思います、、
翌日になり、葬儀社の方から、私の携帯に電話が入り、「これから伺わせて頂きますが、どうしたら宜しいでしょうか。」
あぁ、有難い、私の思うところの意思が伝わっていたぁ!
「ありがとうございます、葬儀の件は、私に一任されましたので、直接二階の玄関の方へお越し頂けますか」と答える事が出来ました。
その後は、会社の方や近所の方が弔問に来られたりで、忙しく対応してところ、姑が二階にやってきて、自分の親族が弔問に来るので、お香典返しとは別に手土産を持たせて欲しいと言ってきたのです。 10件程で5千円~1万円の予算という事でした。
会社の方が帰られた後、急いでその品々を買いに行き、姑の部屋へ持って行きました。 この家に泊まって貰うから食事はどうするこうするで、自分の親族の接待の事ばかり夢中です。(因みに私の親族に対しては、いつもの如くスルー! 嫁じゃない者がお世話してるんだから、少し位気を使ってもいいんじゃないの?! あー、いいいい、子供の為、本主人の為、自分の為! がんばろ!)
それにしても、人が一人亡くなるという事はこんなにも大変な事なんだなぁ。。
整理が山ほどあり、その人の生きて来た証なんだから、丁寧に整理しないといけないと思いました。
色々な手続きをする度に、妻の立場ではない事が手続きをかなり複雑にしていました。 手続きの度に、子供達全員の委任状や印鑑証明書が必要となり、コピーした書類の山です。 数ある手続きを自分たちの手で処理してましたので、手間と時間が掛かり、一ヶ月が経っていました。
それでも、協力してくれる頼もしい子供達がいる事、進んでやってくれる行動に、改めて尊敬の念と有難い気持ちでいっぱいになりました。
そんな数々の手続きを抱え、奮闘している最中、舅がまたまた搔き乱すような事を言って来ました。 「息子の名義で何百万の預金があるはずだけど、それは私のだから返して欲しい!」と言ってきたんです。
今!それ必要?! まだ、お通夜も終わってないんだよ!、、
てか、返してって何!! もう、呆れちゃって、「わかりました、ただ、今忙しいので、後にして貰えますか」と言うと、「分からなくなっちゃうから、今探して!」と言ってきたんです。
もう、これ以上話しているとイライラしてくるので、「わかりました、今探して持っていきます」と言って終わりにしようとしたところ、姑が「年寄りだからって、邪ケンにしないで!」だってぇ、、
私も子供達も、開いた口が塞がらず、ため息と共に、疲れがドッと押し寄せてきましたね、、 ほんとこの人たち無理だわっ!
それにしても、完全に私をまだ嫁だと思ってる、、私が泊まり込みでお世話してるんだから、少しは仕事の方は大丈夫だとか、気を使って欲しいわ。 そんな事一切お構いなし、自分たちの事ばかりだからね。 まぁ、自分がお世話するって押しかけたんだから仕方ないけど。。
もし結婚する前に両親の事が分かっていたら、はっきり言って結婚しなかったと思う! でも、そううなるとこの子達に会えなかったかぁ~ それは嫌だぁ~!
葬儀当日は、スタッフと思われるように働いていました。
来て下さった弔問客の方々には、私が挨拶する形ですので、どうして遺族席に座らないのかと不思議に思われたかもしれません。
離れた場所から、遺族席に座っている子供達の姿を見ているのは、とても辛かったです。
告別式も終わり、自宅に戻ってきた義両親親族御一行様は、たった今、息子の葬儀が終わったばかりとは思えないような大きな声で談笑していました!
耳を疑いましたね、義両親だけじゃなかった、この一族信じられない!
それも漫才でも観賞しているような沸き立つような笑い!
ご近所には、当然聞こえていたと思います! その笑いの渦に中に、私や子供達がいると思われたら、嫌だ! 心底止めて欲しい!と思いました。 ほんと狂ってる!
全てが終わりアパート戻って来ましたが、、暫くしてから舅と会う機会があり、舅曰く、「今でも山を見ると、息子の事を思い出して、涙が出るんだよ」
やめて、、 私は葬儀後の笑い声が蘇り、返す言葉が見つかりませんでした・・
何度も思ってしまう、、 あの時、勇気を出して離婚してよかった。。
******* 次のつづく *******
💔離婚劇【その13】 離婚して、よかったっ!
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